マグネシウムは、一歩進んだ軽量化用途のほか、プラスチック代替をにらんだ「薄く、軽く、太夫な」商品開発、リサイクル対応など、現代人が支持する製品コンセプトを実現できる金属材料です。ここではマグネシウムのもつ優れた特性をまとめてご紹介します。

 

マグネシウムの比重は約1.8で、アルミニウムの3分の2、鉄の4分の1と実用金属のうち最も軽量です。運搬や取り扱いが容易であるのはもちろん、携帯電子機器をはじめさまざまな製品の軽量化ニーズに応えています。なかでも、自動車など輸送機器の軽量化は省エネルギーやCO2排出の軽減に
寄与します。
マグネシウムはプラスチック材料と比較して比重が大きいものの、それ以上回る曲げ弾性率・引張強さが得られることから、成形肉厚を下げることが可能になり、同じ要求強度に対して軽量な部品をつくることができます。
マグネシウムの熱伝導率は150W/mKと?しく優れており、機器内部で発生した熱を効率的に外部に放熱することができます。たとえば、液晶プロジェクタの場合、強力な光源(発熱体)からの放熱性が採用の要因となっています。
数多くのデジタル電子機器は電磁ノイズを出しやすく、内外の販売市場における規制をクリアした製品を作る必要があります。マグネシウムは、プラスチックにシールドメッキしたものよりも高いシールド性を示し、アルミニウムとほぼ同等の特性を示します。
マグネシウムは金属であるがゆえに、再溶解、精錬することによって比較的容易に元の材料としてリサイクルできます。また、リサイクルエネルギーは新材をつくる生産エネルギーの約4%に抑えられるため、リサイクル材の利用率が高まれば、マグネシウムは環境的に非常に優れたエコマテリアルになります。

 



  ●寸法安定性
  温度変化や時間経過による寸法変化がほとんどありません。
  ●耐くぼみ性
  変形に対する抵抗力が高いので、衝撃による「くぼみ」が生じにくい。
  ●機械加工性
  切削加工が容易なので、加工時間、加工費などか大幅に削減できます。
  ●振動吸収性
  振動を吸収するので機械装置の寿命を長くし、騒音を減少することができます。
  ●豊富な資源
  油水中に約0.13%含まれているほか、鉱石としてもたくさん埋蔵されています。

 



材料名
比重
融点
(℃)
熱伝導率
(W/mK)
引張強さ
(MPa)

耐力
(MPa)

伸び
(%)
比強度
(σ/ρ)
ヤング率
(GPa)
マグネシウム合金
AZ91D
1.81
598
54
250
160
7
138
45
AM60B
1.8
615
61
240
130
13
133
45
アルミニウム合金
A380
2.70
595
100
315
160
3
116
71
鉄    鋼
炭素鋼
7.86
1520
42
517
400
22
80
200
プラスチック
ABS
1.03
*
0.9
96
*
60
93
*
P C
1.23
*
*
118
*
2.7
95
*