マグネシウム合金の開発の目的は、マグネシウムのもつ特性をさらに向上さ世て、競合する金属やプラスチックなどと差別化することにあります。とくにマグネシウム合金は、複雑な加工が前提となるため、軽量、延性、強度にバランスのとれた性能が求められます。また、自動車のエンジン部品などの場合は、150℃以上で良好なクリ―プ強度をもつ耐熱性合金が要求されます。現在、一般用に多く使われているマグネシウム合金は、鋳造性かよく、強度が比較的安定したAZ91などのAZ系合金ですが、最近では自動車のハンドル回りや座席などは事故時などある程度の延性が必要ということで、延性の高いAM系合金の使用が多くなっています。このように目的に応じた、性能をもつ合金の開発が積極的に進められています。

 

製造法別代表的マグネシウム合金の化学成分

ダイカスト・チクソモールド用
合金名
化学成分 %
Al
Zn
Mn
Si
Cu
Ni
Fe
Mg
AZ91D
8.3〜9.7
0.35〜1.0
0.15以上
0.10以下
0.030以下
0.002以下
0.005以下
AM60B
5.5〜6.5
0.22以下
0.25以上
0.10以下
0.010以下
0.002以下
0.005以下
AS41A
3.5〜5.0
0.12以下
0.20〜0.50
0.50〜1.5
0.06以下
0.03以下
-

鋳物用
合金名
化学成分 %
Al
Zn
Zr
Mn
RE(1)
Y
Si
Cu
Ni
Fe
Mg
AZ91C
8.1〜9.3
0.40〜1.0
-
0.13〜0.35
-
-
0.30以下
0.10以下
0.01以下
-
AZ91E
8.1〜9.3
0.40〜1.0
-
0.17〜0.35
-
-
0.20以下
0.015以下
0.0010以下
0.005以下
EZ33A
-
2.0〜3.1
0.50〜1.0
-
2.5〜4.0
-
-
0.10以下
0.01以下
-
WE54A
-
0.20以下
0.40〜1.0
0.15以下
1.5〜4.0
4.75〜5.5
0.01以下
0.03以下
0.005以下
-


展伸材用

合金名
化学成分 %
Al
Zn
Zr
Mn
Fe
Si
Cu
Ni
Ca
その他合計
Mg
AZ31B
2.5〜3.5
0.50〜1.5
-
0.2以上
0.03以下
0.10以下
0.10以下
0.005以下
0.04以下
0.30以下
ZK60A
-
4.8〜6.2
0.4〜0.8
-
-
-
0.03以下
0.005以下
-
0.30以下
AZ21A
1.5〜2.4
0.15〜1.5
-
0.05以上
0.010以下
0.10以下
0.10以下
0.005以下
-
0.30以下